美瑛・白銀温泉の周辺
北海道にしては暑い夏の一日。比較的気軽に行ける十勝岳・美瑛岳の山麓の林を散策してきました。
にぎやかな
白銀温泉のキャンプ場から歩きはじめ、車道から一歩入ると涼しく静かな散策路です。
針広混交林。針葉樹はトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツの3種が見られます。最初のうちはとくにエゾマツが目立ちました。
大径木が多く、目を奪われます。
広葉樹で存在感があるのがドロノキ。直径80cmほどの大径木が点在していました。
ヤチダモとケヤマハンノキ。そしてダケカンバ。
下層はオガラバナ、シウリザクラ、ナナカマドなど。
ところどころ、風倒→その影響での虫害?とみられる針葉樹の枯死が目立ちました。数百平方メートルの規模でまとまっています。
林床はササが多いものの、更新木は全体的に豊富でした。クマイザサの開花・結実が目立ちました。
ハリギリ、コシアブラは下層にのみ多く見られました。次第に優占度を高めていくのでしょうか。
ケヤマハンノキとミヤマハンノキ。
次第に、地面に岩塊が多くなってきました。岩を抱えて生育する木たち。
ダケカンバにまたがって生えるエゾマツ。根株上にはトドマツとノリウツギ。
1926年の十勝岳噴火の際の泥流の跡地。景観の劇的な変化がこの散策路の見どころと言えます。溶岩上には、高くて樹高10mほどのアカエゾマツが優占。もうすぐ100年ということになります。
ツツジ科の低木たち。イソツツジ、シラタマノキ、ハナヒリノキ。
林床の開けた個所にはミズナラが結構ありました。少しづつ進出してきているように見えます。
森の向こうに山(美瑛岳?2052m)が見えました。歩いている箇所は標高700mほど。ここで引き返しました。
沢沿いに、あまり見かけなかったウダイカンバとミズナラの林冠木。
同じく、ハリギリ、キハダ。
3時間ほどの散策中、意外にも(この観光地なのに)誰にも出会いませんでした。気温が高く、水がさわやかでした。
最後にくるまで望岳台へ。青空を満喫。