大阪 泉北の二次林
大阪平野南部、堺市南部から和泉市にかけての丘陵地帯。都市化が進展した景観には、ため池や農地とともに、古くから人の利用を受けて成立・維持されてきた里山の二次林がモザイク状に残されています。

森を訪れた備忘録です。樹種判別など不正確な場合があることご承知おきください
大阪平野南部、堺市南部から和泉市にかけての丘陵地帯。都市化が進展した景観には、ため池や農地とともに、古くから人の利用を受けて成立・維持されてきた里山の二次林がモザイク状に残されています。
中国山地。標高1,200mほどのなだらかな山容は、太古に侵食によって平坦化された地形(準平原)がその後の地殻変動で隆起してできたと考えられています。比婆山(ひばやま)は「古事記」に登場する伊邪那美命(イザナミ)の御陵に比定されるかつての信仰の山。地形と歴史が育んだ山頂付近のブナ林を目当てに訪れました。
広島県北東に位置する庄原市。平成の大合併以降近畿以西では面積最大の自治体で、森林は実に1,000平方km以上。古来、平地では農耕、山地ではたたら製鉄が行なわれ、萌芽更新由来の里山広葉樹二次林が広がっています。と一言でいっても、日本海に注ぐ江の川と瀬戸内海に向かう高梁川の両流域を含む市域は広く、標高(150~1,270m)や立地で多様な森がみられます。
栃木県塩原。30万年前の火山活動で形成されたカルデラ地形に由来する、著名な温泉郷を中心とした面積30平方kmほどの エリアです。標高はおよそ500ー1200mと 近隣の奥日光や那須に比べてそれほど高くはありませんが、火山地形に加え、湿地や平坦地、浸食された深い河畔域など地形が多彩です。その傾度に沿って見られる多様な冷温帯の森林を回りました。
谷戸(やと)とは関東南部で使われる独特な用語。湧水地などの谷地形とそれを取り囲む丘陵地をまとめてそう呼びます。谷沿いの平地は湿地や水田、斜面は雑木林で占められ、いずれも長く生活の空間として使われてきました。平野の多くが開発される中、残った谷戸は地域の森林の保存庫のような存在です。
日光火山群に囲まれた標高1200~1700m前後の高原地域、奥日光。5千~数万年前の噴火による溶岩流が中禅寺湖や湯ノ湖といった堰止湖を形成し、また、冷涼多湿で降水量が多い気候条件が戦場ヶ原やその周辺に広大な湿地・氾濫原の発達を促しました。火山活動と気候・地形条件が複合的に作用して形成されたこの景観。そこに成立する森林もまた特徴的で多様です。
道東・津別町のチミケップ湖は、約1万年前の地滑りに起因する山地の堰き止め湖。アイヌ語の「チミケㇷ゚」は「山水が崖を破って流下する所」の意味だそうで、湖の成因をよくあらわしています。湖の大きさは長径2.3km、最大幅0.8km(面積1.2平方km)ほど。近隣で火山活動由来の阿寒湖や屈斜路湖と比較すると雄大さには欠けるものの、山地に囲まれた凝縮された森林の景観を見ることができます。
多摩川水系の上流域、奥多摩。東京の水源地であることからよく保全された森林が広がっています。その主稜線、山梨県境に位置する三頭山(みとうさん)のブナ林が今回の目的地。
「日本最後の清流」 と呼ばれる四万十川(旧名渡川)。全長196km、流域面積2186平方km。流域は急峻な山地に覆われて、森林率は86%に達しています。江戸期には河川の流送による木材資源の利用が盛んとなりスギやヒノキの造林がはじまったとされ、戦後の拡大造林期にさらに進んだ結果、人工林率は70%近い値になっているようです。
四国の最南端 、太平洋に三方を囲まれる足摺半島。黒潮が近接して流れるため湿潤で温暖、年降水量は2500mm、年平均気温は18度に達します。とくに冬季の温かさ(1月の平均気温約9度)が際立っており、沿岸部や低地では亜熱帯性の要素も交えつつ、山地には照葉樹林が広がっています。