森を訪れた備忘録です。樹種判別など不正確な場合があることご承知おきください

森を見に行く 

谷戸(やと)とは関東南部で使われる独特な用語。湧水地などの谷地形とそれを取り囲む丘陵地をまとめてそう呼びます。谷沿いの平地は湿地や水田、斜面は雑木林で占められ、いずれも長く生活の空間として使われてきました。平野の多くが開発される中、残った谷戸は地域の森林の保存庫のような存在です。

多摩川水系の上流域、奥多摩。東京の水源地であることからよく保全された森林が広がっています。その主稜線、山梨県境に位置する三頭山(みとうさん)のブナ林が今回の目的地。

四万十川を遡る

2025年04月20日

「日本最後の清流」 と呼ばれる四万十川(旧名渡川)。全長196km、流域面積2186平方km。流域は急峻な山地に覆われて、森林率は86%に達しています。江戸期には河川の流送による木材資源の利用が盛んとなりスギやヒノキの造林がはじまったとされ、戦後の拡大造林期にさらに進んだ結果、人工林率は70%近い値になっているようです。

四国の最南端 、太平洋に三方を囲まれる足摺半島。黒潮が近接して流れるため湿潤で温暖、年降水量は2500mm、年平均気温は18度に達します。とくに冬季の温かさ(1月の平均気温約9度)が際立っており、沿岸部や低地では亜熱帯性の要素も交えつつ、山地には照葉樹林が広がっています。

千葉県の森林率は、全国で2番目に低い30.1%。森林の多くは房総丘陵と呼ばれる半島南部に分布しており、県北部では とくに森林のイメージは強くありません。長生(ちょうせい)は千葉県の中部の地域名(村名でもあるが広くは郡名)で、そこは房総丘陵の北端付近。点在する社寺林を巡ってみました。

相模湾に面する、神奈川県大磯。北西から相模平野に延びでた丘陵が海に近づいた先っぽ。貴重な森林が残っています。

奈良時代以降、頻繁に日本の林業・山林の歴史に登場する田上山(たなかみやま)。琵琶湖から流れ出る瀬田川の支流である大戸川の流域を中心に、標高600mの太神山を中心とした山系と、同605mの竜王山を中心とした金勝(こんぜ)山系の総称です。

湖北・晩秋の森

2024年11月29日

湖北は、北国をつよく感じさせる地域名です。滋賀県の北東部、福井・岐阜との県境をなし、とくに近畿と北陸とを結ぶ主要な街道が通っていることがその印象につながるのでしょう。多雪地でもあり、森林も日本海側の雰囲気をもつことが想像されます。

北アメリカ大陸東部を約2,400kmにわたって縦断しているアパラチア山脈。その一部であるBlue Ridge 山脈の南端(北緯35度; 東京や大阪に近い)に位置し、アメリカ大陸東部では最大級となる温帯林が広がっているGreat Smoky 。その名の由来は、この地の先住民チェロキー(Cherokee) インディアンが、山を覆う霞、霧、雲をshaconage(煙のような青)と描写したことによっています。

長野県の南部、伊那谷は、地質学的に言えば、東北日本と西南日本の境界地域です。「フォッサマグナ」が伊那谷の東、赤石山脈(南アルプス)の山麓域を南北に走っており、それは地図上にまっすぐ延びる谷や道路からも窺うことができます。大鹿村は、まさにそうした地溝帯の真上に位置しています。