
森を見に行く
木曽 夏休み
木曽川の上流、長野県と岐阜県にまたがる木曽谷。いうまでもなく、日本を代表する森林地帯です。ヒノキを代表とする針葉樹資源が豊かで、江戸時代には、木曽川の水運を利用して尾張藩の林業生産地として発展しました。乱伐されたた時期もあったものの、森林の保護・育成も進められ「日本三大美林」のひとつとして現在に至っています。
利尻島 山麓を歩く
春先の、出かけたくなる季節。思い立って利尻を訪れました。いくつか見たいポイントを以前からリストアップしていたのですが、その情報が急に集まってきて、機が熟したのを逃さずに計画。
サロマ湖・幌岩山
北海道の東部、オホーツク海の沿岸は、知床半島を除けば緩やかな地形が続き、高く目立つ山は多くありません。サロマ湖に接する幌岩山の標高は376m。ふもとをくるまで走っても、気にしなければ目に入らないような山容です。ただ、広葉樹の多い山腹は、とくに春や秋には気になる存在でした。
知多から渥美半島
愛知県の知多半島、渥美半島は、ともに平地は少ないものの、最高標高はそれぞれ128mと328m。奥深い山がありません。他方、両半島が囲む伊勢湾は、植物学で「周伊勢湾要素」(または東海丘陵要素)と呼ばれる、おもに湿地性の植物群でその名が登場します。
愛知・海上の森
2005年に開催された「愛知万博」を機に、広く名が知られるようになった海上(かいしょ)の森。焼物で有名な瀬戸市に所在しています。焼物には良質の土とともに燃料が必要なので、丘陵地から山地の森林はかつて繰り返し伐採され、はげ山が多かったのだそうです。
千葉・安房神社
房総半島、かつての安房国。その一宮である安房神社は、半島南端の野島崎からほど近い沿岸の山裾に立地しています。伝承では、神話の時代、黒潮洗うこの地に四国・阿波国から祖先が渡り、「阿波」から「安房」の名をとって創建されたといいます。その古社を取り囲む、長い歴史を経てきた森林 を歩いてみました。
北山杉を探訪
北山林業は、室町時代応永年間(1394ー1427)に遡る、日本を代表するスギ林業のひとつです。茶の湯文化とともに発達し、江戸期以降、茶室や数寄屋建築の用材を提供してきました。
氷ノ山とその周辺
秋休みの続き。知人を訪ねるついでに、氷ノ山とその周辺のおもに天然林を回ってきました。兵庫・鳥取・岡山の3県にまたがる広いエリアを左回りに1周しながら、つまみ食いのように5箇所を訪問。
小豆島 海から山へ
秋休み、最初の一日。瀬戸内海で淡路に次いで2番目に大きい面積150平方kmの島へ。森林のイメージはあまり強くありませんが、森林率は68%と香川県全体(47%)にあっては高い値です。年平均気温15℃、年降水量1,100mm という温暖少雨な気候の中、瀬戸内海で一番高い山(最高標高817m)もあり、複雑な地質・地形もあいまって多様な森を見ることができました。