森を訪れた備忘録です。樹種判別など不正確な場合があることご承知おきください

森を見に行く 

島根半島の北、浅い海をはさんで40~80kmの日本海に浮かぶ隠岐諸島。1800種とも言われる植物種が分布する一方で、離島にしては固有種が少なめであることも特徴なのだそうです。

紀ノ川と熊野川の二つの大きな流域を含む奈良県吉野郡。人口1000人ほどの天川村は、近畿地方の最高峰、大峰山系・八経ヶ岳から北西に流れる天の川(→十津川→熊野川へ) の流域に位置しています。

荒川の源流域一帯、秩父。東京近郊にありながら、ひときわ山深い印象のある地域です。最上流に位置する秩父市では森林率が84%、天然林率が60%とイメージどおりの高い値。以前から、秩父山地(いわゆる奥秩父)の天然林を歩いてみたいと思っていました。

木曽 夏休み

2023年07月14日

木曽川の上流、長野県と岐阜県にまたがる木曽谷。いうまでもなく、日本を代表する森林地帯です。ヒノキを代表とする針葉樹資源が豊かで、江戸時代には、木曽川の水運を利用して尾張藩の林業生産地として発展しました。乱伐されたた時期もあったものの、森林の保護・育成も進められ「日本三大美林」のひとつとして現在に至っています。

春先の、出かけたくなる季節。思い立って利尻を訪れました。いくつか見たいポイントを以前からリストアップしていたのですが、その情報が急に集まってきて、機が熟したのを逃さずに計画。

サロマ湖・幌岩山

2023年05月07日

北海道の東部、オホーツク海の沿岸は、知床半島を除けば緩やかな地形が続き、高く目立つ山は多くありません。サロマ湖に接する幌岩山の標高は376m。ふもとをくるまで走っても、気にしなければ目に入らないような山容です。ただ、広葉樹の多い山腹は、とくに春や秋には気になる存在でした。

山口・飯ヶ岳

2023年04月16日

山口市から北東に20km、島根県との県境に近い飯ケ岳。標高1000mに満たないこの山の一帯は滑山(なめらやま)の名で、歴史に登場します。時代は800年前、鎌倉時代。源平合戦によって焼け落ちた東大寺大仏殿の再建にあたって、この地の木材が使われたことが記録に残っているのです。

岩国城山 雨の中

2023年04月15日

著名な木造アーチ橋「錦帯橋」。岩国の市街地からこの橋をわたると、比高200ー300mほどの急峻な山が錦川の蛇行に突き出すようにそびえ立っています。山頂に岩国城があるこの「城山」。瀬戸内沿岸に残る貴重な照葉樹林を散策してみました。

知多から渥美半島

2023年03月19日

愛知県の知多半島、渥美半島は、ともに平地は少ないものの、最高標高はそれぞれ128mと328m。奥深い山がありません。他方、両半島が囲む伊勢湾は、植物学で「周伊勢湾要素」(または東海丘陵要素)と呼ばれる、おもに湿地性の植物群でその名が登場します。

愛知・海上の森

2023年03月18日

2005年に開催された「愛知万博」を機に、広く名が知られるようになった海上(かいしょ)の森。焼物で有名な瀬戸市に所在しています。焼物には良質の土とともに燃料が必要なので、丘陵地から山地の森林はかつて繰り返し伐採され、はげ山が多かったのだそうです。